オンドル [韓国]
2008/4/14
韓国の文化で素晴らしいなぁと常々思っているのが、【オンドル(床暖房)】。
「オンドルとは熱の伝導、 放射、 対流を利用して効率よく部屋を暖める暖房法のこと。床下に石を用いて煙のトンネルをつくり、その上に薄い板石をのせ、泥を塗り、さらに特殊な油紙を張って床とする。寒さの厳しい韓国に古くから根ざしている方式だ。外や台所にある焚き口で火をたくと、その煙がトンネルを通って部屋の反対側の煙突から出るあいだに、床下から部屋全体を暖める仕組みになっている。」
古来からあるオンドルの良い点は、台所の火が家全体を暖めることにも利用できる点と、台所の火を絶やさないことで、いつでも調理できたり、お湯を沸かしておける点でもあったようです。
現代のオンドルは「床にプラスティックや銅でできたパイプを通し、ボイラーを利用して熱湯を循環させる。パイプも一部分だけ敷くのではなく、家全体にくまなく通すので、家のどこにいても暖かい」のです。
エアコンやガスファンヒーターなどの部屋の空気を暖めるタイプの暖房は、ホコリが舞ったり空気の乾燥が激しくなってしまうけれど、家中の床下から暖かいオンドルは、足や腰がジンワリ暖められて本当に快適です。
BS朝日で朝放送している『薯童謡(ソドンヨ)』を観ていたら、雨の多い年に湿病が増えることの解決法としてオンドルが開発された経緯が出てきたので、ちょうど1-3月という寒い時期に韓国で過した日々を思い出し、オンドルのおかげで元気に過せたんだろうな~と振り返っていたのでした
冷えや湿気は万病のもとと言いますからね~。我が家は床暖房があるけれど、リビングだけだし、ガス代がとても高くつくので、韓国のように家全体にオンドル機能があったらいいなぁと夢見るのでした
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