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夏の別れ [家族]

2010/7/16

  7/11(日)の午後8時少し前に、ナンピョンの父が他界しました。
 
 お寺さんの都合で、通夜が7/15、告別式が7/16にとり行われたのですが、
 5年前から、老人ホームや病院で過ごし、自宅に帰ることのなかった義父は、7/11~通夜までの数日間、自宅の畳の上でゆっくり休むことを望んでいたのかもしれません。

 亡くなった日は日曜日だったので、家族全員がすぐ駆けつけられたこと、
 初七日も四十九日法要も土曜日なので、またまた家族全員が仕事を休まず法要に参加できることも、義父のはからいのような気がしてなりません。

 数ヶ月前に、飯田史彦さんの臨死体験を綴った『ツインソウル』を読んでいたので、義父はいま魂の自由を得て、光に包まれて幸せに過ごしていると想像できるので、それはとっても喜ばしいことですが、一方で、十数年のお付き合いである私でも、数々の思い出があるのに、やはり数十年伴侶として生きてきた義母や、肉親を亡くした夫の喪失感や寂しさは計り知れないものがあり、傍にいるものとして辛く、この一週間は、住まいや環境は変わらないのに、別の空間に生きているような、時間の流れが異なる世界に住んでいるような不思議な感覚の日々でした。

 戦前に日本に渡ってきた在日韓国人一世の義父の人生は、私には想像もできないくらい、波乱に満ちたものだったと思うのですが、そのせいか「玄界灘を越えてきたんだ。これしきのこと!」と口癖におっしゃっていた様に少々のことではビクともしない強さと、人の薄情さと温かさのどちらをもたくさん経験してきた義父だからこそ、情の深さ、とびきりの優しさも持ち合わせた人でした。

 これから毎年夏のこの時期になると、この1週間のことを思い出すでしょう。
 いつも目の前の事、長くても10年先のことくらいしか考えられない私達が、人の一生について深く考えた日々、寂しく切ない気持ちに沈んでいる家族が無邪気なヒメの様子に和んだ日々。。。

 お義父さん、これまでお疲れ様でした。天国で再会した折には、「よく頑張ったね」と誉めていただけるよう、日々心をこめて過ごしていきます[ぴかぴか(新しい)]
   


コメント(2) 

コメント 2

がぶ

お義父さまのご冥福をお祈りします。

お義父さま、在日一世だったんだね。
その世代の方々の記憶と経験から、いろいろ学ばなくてはならないことがあると、日韓併合100年を迎えた今年改めて思います。

生きてる者が、過去の過ちを少しでも乗り越えられるように、どうか天国で安らかに見守っていてくださいますように。
by がぶ (2010-07-19 00:55) 

sunja

がぶさん☆
ありがとう☆がぶさんの活動は、天国の義父も喜んでいると思います!
故郷韓国の記憶もある一世の体験というのは、2世3世とは全く別のもので、私の祖父の語った言葉等も含め、残されたものが記録していかないとなーと思うこのごろです。。。
by sunja (2010-07-19 08:42) 

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